/INS 丸紅株式会社（以下、「丸紅」）は、丸紅が出資参画する液化天然ガス事業の合弁会社であるPERU LNG S.R.L（以下、「PERU LNG」）および大阪ガス株式会社（以下、「大阪ガス」）と共に、ペルー共和国（以下、「ペルー」）において、グリーン水素（※1）と二酸化炭素（以下、「CO2」）を原料としてe-メタン（※2）を製造する事業（以下、「メタネーション事業」）の詳細検討（以下、「Pre-FEED」）を開始する共同調査契約を締結しました。

e-メタンは、都市ガスと同様の成分であることから、都市ガス導管等の既存のインフラや設備を利用できるため、ガスの脱炭素化の担い手として大きな潜在性を有しています。日本政府が2021年10月に発表した第6次エネルギー基本計画においては、ガスのカーボンニュートラル化を図るため、既存インフラへのe-メタン注入目標（2030年に1%、2050年に90%）が掲げられています。

丸紅、PERU LNGおよび大阪ガスは、2022年7月よりメタネーション事業の初期検討を実施してきました。初期検討では、年間約6万トンのe-メタンを製造するために必要な再生可能エネルギーと、CO2の調達可能性を調査するとともに、事業性の検討を実施しました。その結果として、太陽光・風力・水力を中心としたペルーの豊富な再生可能エネルギーと、プロジェクトサイトとなるPERU LNGの液化基地から回収するCO2を原料として、価格競争力のあるe-メタンを製造できる可能性があることを確認しました。

次の段階となるPre-FEEDにおいては、再生可能エネルギーおよびCO2などの原料調達の条件協議やプラントの仕様検討、詳細な事業性の算定を行う予定です。Pre-FEEDを経て、2025年に投資意思決定を行い、2030年にはe-メタンの製造・販売を開始することを目指します。

丸紅は、2021年3月策定の気候変動長期ビジョンおよび2022年2月策定の中期経営戦略GC2024におけるグリーン戦略に基づき、世界の気候変動対策への中長期的な貢献を目指します。

（※1）グリーン水素：再生可能エネルギーを用いて、水を電気分解することで得られた水素。
（※2）e-メタン：グリーン水素等の非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタン（日本ガス協会HPからの引用）。

＜関連プレスリリース＞
2022年7月14日
ペルーにおけるメタネーション事業の共同検討契約締結について
https://www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00050.html

＜各社概要＞
会社名	:	大阪ガス株式会社
所在地	:	大阪府大阪市
設立	:	1897年4月10日
代表者	:	代表取締役社長　藤原 正隆
事業内容	:	ガスの製造・販売、電力の発電・販売など
ホームページ	:	https://www.osakagas.co.jp/
会社名	:	PERU LNG S.R.L.
所在地	:	ペルー共和国 リマ市
設立	:	2003年3月24日
代表者	:	Maria Julia Aybar
事業内容	:	液化天然ガスの製造・販売
ホームページ	:	https://perulng.com/en/